2023/4/15 大型・極太系オオクワガタ今期ブリード(5)産卵SET

1頭目の同居ペアリングが終了し、ゼリーを食べてもらい体力をつけてもらった♀を産卵SETに投入します。

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1♂×3♀での交配予定の内の「1頭目同居♀」の産卵SETを組みました。

①産卵♀の状況

 3/28~4/2まで同居ペアリング⇒その後4/2~4/15まで体力つくりのためゼりーを与えました。

②産卵木

 国産オオクワガタの通法で、クヌギorコナラを使用しています。私の購入しているところはクヌギとコナラはMIXですが、最近はクヌギがメインとなっています。個人的にはコナラの方が、初令幼虫や卵の割り出しにはやり易いので好みですが・・・。

 水に浸けて、3時間ほどで十分吸水します。その後余分な水分を取るため、2時間ほど陰干しです。

我が家では産卵木も多めですので、ケースに入れて段重ねすることで、水に沈めており、泡が出なくなれば、OKとします。

③産卵木の樹皮剥き

 樹皮はそのままでも、多少残っていてもオオクワガタは、普通に産卵してくれます。ただ、私はクヌギの樹皮を転倒防止材として使用することもあり、剥がしています。

水を十分吸い込んだ産卵材の樹皮は、簡単に剥がれます。100均のスクレーパーを使っています。

④ケースにSET

 私は、ケース中に産卵木2本を入れています。マットは通常、埋め込み用の発酵マットを使うのですが、今シーズンは、いつも買うところで売り切れだったので、切粉(産卵材を切断した時の粉で、樹皮も混入しています)を使いました。国産オオクワガタは基本、材が有れば材に生みますので、埋め込みマットは、何でも構いません。材の乾燥防止や♀の足場としての役目と思っています。ただ、今回は無発酵のオガですので、水分添加により、発熱やガスが発生しないように、あらかじめ無添加で軽く発酵させています。

剥がした樹皮をバラまき、♀を投入して、乾燥防止に十分穴の開いたビニールシートをして、蓋をします。

※この時、空気の取入れが十分でないと、♀が★になることがあるので、充分に注意をしなければなりません。

⑤産卵期間

 1回目の産卵期間は約2週間を目安にしています。

2週間後に材の一部を掘ってみて、卵の有無を確認します。卵があれば次に有精卵か無精卵の判定をします。だいたいは分かるのですが、生みたての小さな卵は判定しずらいです。丸い大きな卵であれば、有精卵としてマット管理し、孵化を確認します。残りの材は穴を開けたビニール袋に入れて、保管です。卵を産んでないケースでは、再ペアリングを行っていきます。よくあるケースとして「空うち」です。ちゃんと埋め戻しまで行っており、産卵意欲はあるのに卵がないケースです。再ペアリングで有精卵を産むこともありますが、最後まで産まない♀もいます。この辺りが、極太や大型系統の悩みでしょうか?