2024/5/7 カワラ種に使うプリンカップについて思うこと

我が家では、カワラ種は①タランドス②レギウス③ババオオゴンオニがいます。どれも飼育歴は浅く、大した知識はないのですが、始める時にネット情報から1本目(初令幼虫)をプリンカップに入れている方が多く、それに倣いました。

プリンカップの大きさは、現在200㏄で統一しています。若干大きめ(120㏄くらいの方が多いかも)ですが、上手く食べてくれると約2か月持ち(3令初期まで)、その後、幼虫の頭幅から♂♀判定しています。

ただ、このプリンカップではうまく行かないことが多くあり、変更しようかと考えています。

 

【プリンカップの不都合な点】

同じ200㏄プリンカップでも種類により、蓋の密閉度が変わる。

⇒菌糸が回る時の酸素量(菌の回る期間に違いが出る)やコバエ侵入のし易さ等の違いとなります。

菌を回すため、蓋に千枚通しで穴を開けているが、少し大きいとコバエが侵入する

⇒コバエが侵入すると、コバエの幼虫により、カワラが劣化する。勿論コバエの養殖はしたくない!

 

 上述のように上手くいくと200ccという量で、1本目の役目を遂げることができるのですが、上手くいかず、早めの交換となる事が多い。(元からプリンカップを暫定的で短期間の保管と考える方も多いのだと思いますが・・・)

 例えば、このような理由で劣化した「プリンカップカワラ」では、幼虫の成長は遅くなり、加齢も遅くなります。その分の遅れは、中々次のビンで取り返せないのでは?と思っています。

 そこで、最近ポリビンの500㏄を使ってみています。200㏄の倍ほど菌糸を使ってしまうのはもったないのですが、蓋のフィルターにより必要な酸素も確保し、コバエ侵入防止もでき、2ヵ月は楽に維持でき、3令の初期まで安定して持って行けるようです。

安定した菌糸ビンは、次のビンの用意のタイミングを計る上でも優位な気がします。

現在、20個程、このP500cc で育ててますが、劣化もコバエもなく、順調です。ただ、どのタイミングで次のビンへの交換がベストなのかは不明ですが。

 

  ※プリンカップ200ccに幼虫投入        ※ポリ500ccに幼虫投入

 

 ちなみにプリンカップに自詰めする場合、詰めたマットがプリンの蓋に密着するように詰める(少し山盛りにして、蓋を抑えるように詰めるのがコツだと思います)と、上写真のように表面にも固い白く膜が張り、プリンに開けた空気穴からコバエが入りにくくなるようです。逆スキマがあると、酸素過多で黒い膜となり、簡単にコバエの侵入を許してしまうようです